一回目の家で

生徒会(というか学校行事の運営)を始めたボクは
他の人とは多少違うことをやっている状況を楽しみつつ、

やはり何か違う感を感じながら
それでも怠惰に過ごしていた。


この時、何か行事に参加するより運営する側に回ったほうが楽しいということに気づいた。

そのまま、時間は過ぎていく。

学生の日々なんて、適当に授業をこなして、
適当に部活などに参加していたらあっという間だ。


そうやってかけがえのない日々はいつの間にか手の届かないところに行ってしまう。


やがて、周りの見ているビジョンと自分の見ている世界のズレが顕在化してくる。

徐々に大学受験を意識しだす同輩たち。

しかし、そのレールに乗ってしまったら死だ。


私にはそういう未来しか見えなかった。


誰にって言っても伝わらない。

親ともうまくいっていない。



だから逃げ出すことにした、高2の夏。


夏休みの途中でその時考えられるだけの準備をして、
(正直かなり突発的にやったのでたいした準備もできていないのだが)

リュックに服や食料を詰めて。

通学に使ってた自転車に乗って、逃げ出した。


特に行き先が会ったわけじゃなかったから、
まずは学校を目指して。


まぁ結局友人にあったりしているうちに2-3日で連れ戻されたんだが。




それから、ボクはもう一度次の夏に向けてしっかり家をでる準備をすることにした。
一度やってみると問題点や甘さが見えてくるものだ。

1年かけて 所持品の整理。
バイトができたわけじゃないから大した金額じゃないがお金もためて。

体が重要になるのはわかっていたから
それまで肥満気味だったのも10Kg以上落とした。

いらない人間関係もそぎ落として。


そうやって二度目の家出に向かう。